もともとミステリ小説好きのワタクシなので、
マルタの鷹、と聞けば、
ダシール・ハメット!
サム・スペード!!
と言えるくらいの知識はあります。
でもね、
主な守備範囲が古典ミステリと黄金期の本格ミステリで、
ハードボイルドはどちらかというと苦手なジャンルなので、
原作を全く読んではいないんですよねぇ。
ハードボイルド好きとヴァン・ダイン好きは正反対の立ち位置だと思ってる派。
というわけで、
それほど期待しないで観た。
途中飽きたらしょうがないやくらいの勢いで観た。
おい、面白いやんけ!!!!!!!!!!!
いやもちろんやっぱりハードボイルドの何が何って、
暴力的で向こう見ずでリスク管理できてないとこは嫌いです。
単身敵のボスのとこに乗り込んでって、
出された酒に手をつけるなよな…。
あと、
いきなりキスしてんじゃねぇよ!!!!!!
とかいろいろ突っ込むとこはある。
ある。
あるんだけどな。
この作品の凄いところの最大のポイントゥーは、
ジョエル・カイロうさんくせぇぇぇぇぇ!!!!!!
だと思うんだよなあ。
あんなにうさんくさい人、いる?
最初から最後までうさんくさいやん!
観た後の印象、全部ジョエル・カイロに持ってかれるわ!
くっそうさんくさい役者っているもんなんだなあ、
と思って調べたら、
お前、「M」の犯人だったピーター・ローレじゃねぇか!!!!!
髪型変わってて気が付かなかったけど、
言われてみればたしかにそうだわ。
ただでさえ、金につられてあっちがこっちを裏切ったり、
こっちがあっちを裏切ったりっていうストーリーの中で、
寝返るのがいちばんしっくり来る雰囲気ーー!!!!!!
めまぐるしく変わる状況の中で、
カイロだけは全く信頼できない感じが二転三転に花を添えている。
すげぇ。
っていうか、
地味にボギー初見なんですぅ。
ボぉギィ~、ボぉギィぃぃ~、あんたの時代はぁよかったぁぁ♪
のボギーです。
名前はもちろん知ってる。
もうちょっとクールハンサムな感じを想像してたけど、
いかめしい顔のおっさんだった。
この頃のムゥビィスタァって、
基本おっさんかおっさん顔かだよね。
イケメンじゃなくてもモテる余地が残されていた。
いい時代だな…(とおいめ