アタフ

ロッキーのアタフのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
4.5
映画好きを自称しておきながら、今まで一度も『ロッキー』を見たことがなかった、超が付くほどの愚か者の私ですが、ついに見たよ!!見てよかったよ!!

いやね、『ロッキー』を見たことはなかったけど、生卵を飲んだり、豚肉を叩いてトレーニングしたり、試合後「エイドリアーン!」と叫んだりする映画だということは勿論知っていましたし、熱い漢の映画だということも知っていましたが。

いやぁ~~やっぱりちゃんと見ておくべきですね!予想よりも、もっともっと熱くて素晴らしい映画でした。

この映画が皆に好かれる理由としては、ロッキーに感情移入ができるといった点が大きいと思う。

ハッキリ言ってロッキーは負け犬だ。貧乏だし、マフィアの使いっパシリになるし、ボクシングでも全くの無名、このままだと彼は惨めに年老いて死んでいくだけであっただろう。

だが、ロッキーは降ってきたチャンスを逃さなかった。世界チャンピオンと戦うなんて、無謀だし負けるに決まっている、普通の人なら断る挑戦だ。けど、ロッキーは戦うことを選んだんだ!負け犬じゃないことを証明するために!そこが燃えるし同じ男として心の底から憧れる…

この映画に心を打たれる人は、私生活では負け犬の気分を味わっているのだろう、私もそうです。

仕事では無能だし、なにか誇れることもない、ただの負け犬、人生の敗残者だ。でも『ロッキー』を見ると自分も何かに挑戦するべきなのではないのか??仕事でもいい、その他の趣味でもいい、それを最後までやり遂げてみたくなってくる。俺もロッキーになりたい!負け犬ではないことを証明したい!そんな気持ちが湧き出てくる。



そんな人生の負け犬たちを奮い立たせる力があるからこそ、この映画は"名作"なんだと思った。




『クリード 炎の宿敵』の公開までに、ロッキーシリーズを制覇しようと思う。
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