このレビューはネタバレを含みます
NYCを街ごと飲み込む規模の宇宙人と対峙して、意志の力でなんでも具現化って面白能力による1人アベンジャーズ状態で、やってることはほとんどエイジオブウルトロンなのに、なんだかところどころ荒くてチンケで締まらない本作。ライアンレイノルズがデップーでイジりまくる意図もわかる。良かったね、上書き更新できて。
欲張り過ぎて全部薄味なのよ。アメコミヒーロー映画のフォーマットをそのまんまなぞって終わった。
ジャケでは宇宙の仲間たちと"グリーンランタンチーム"感出してるけど実際の尺ではちょっと話したことあるくらいの関係性で修行パートってほどでもない。そもそもランタンの力の根源が「恐怖に打ち勝つ」って精神性に依るので、他人の介入が難しく肉体的な修行なんていらない。その割には『お前は相応しくない』とか『認めるぜ』とか薄い関係性で強い言葉を使われても全然響かない。意識高いバイトリーダーに初日からいろいろ言われたなーくらいの感想しかないわ。
そしてところどころの決め台詞がことごとく締まらない。
〜幼少期、パイロットである憧れの父に投げかける質問〜
「父さんは怖くないの?」
『怖がってたら、仕事できないだろ?』
↑もっとこう、他にあっただろう。かっこいい言い方が。
〜事件解決し飛び去るランタンをバックに、全編のトリを飾るナレーション〜
『人間であることは弱点ではない。それこそが、彼の最大の武器なのだ。』
↑そんな描写あった?