翼

X-MEN:ファイナル ディシジョンの翼のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ミュータントとは病気なのか?
X-MENシリーズの根底を揺さぶる問題提起はゾクゾク来るし、能力を個性やアイデンティティとして誇るブラザーフッドや、隠れながらキュア投与の列に並ぶローグなど、敵味方で括れない個人個人の本質に問いかけるテーマは超興味深い。
なのに!
そのテーマをウルヴァリンとエグゼビアの手に渡すとなーんか途端に陳腐な展開に落ち着いてしまう。後手後手で対応に追われて主導権を一切とれないのと、仲間になる奴が近接パワー型ばっかりで作戦行動に魅力がない。主人公チームとしてこの信頼の無さは致命的だろ。唯一かっこよかったナイトクローラーどこいった??

スコット、エグゼビアという主役級の散り際もほどほどに、余韻も最小限に物語がグイグイ進んでいく。それが意図的ならまだ良いのだがどうもそうではないらしい。
変に予算を手にして、家が浮いたり、燃える車をバンバン飛ばすマグニートーとか映像は良かった。が、それを包括するのは結局ドラマ性なのである、ということをまざまざと痛み知る三部作であった。

ウルヴァリンのキザ男気取りいてぇ〜ッ!
先輩風吹かすOBみたいでダサい過ぎる。
翼