このレビューはネタバレを含みます
ほとんどラブコメでしか見たことがないので、笑いを取らないヒュー・グラントって新鮮を通り越して違和感さえあったけど、ラストシーンをはじめ結構良くて感動してしまった。今のクライヴだって幸せだし、きっとあの後もモーリスとアレックを陰ながら見守り応援してくれるのだろうと思える、希望と救いのある終わり方。
文芸映画らしく20世紀初頭のイギリスの風物を美しく撮りつつ、ミソジニックな言動や労働者階級への差別意識など、主人公たちエリート男性のクソさもちゃんと描いているところもフェアで良かった。