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海峡のパピヨンのレビュー・感想・評価

海峡(1982年製作の映画)
3.4
森谷司郎監督は、「日本沈没」と「八甲田山」という特大ホームランを2本残してます。個人的には「小説吉田学校」が面白かったです。また、高倉健とのコラボは「八甲田山」「海峡」「動乱」の3作品?でしょうか。
青函連絡船の大事故から30年に渡る青函トンネル工事に命を懸けた、国鉄技師とその協力者たちの物語ですね。
地質学を修めた国鉄技師の阿久津(高倉健)は、青函トンネル実現に向け調査のため龍飛へ。そこで岸壁で身投げ寸前の女多惠(吉永小百合)を助ける。また老齢の腕利き掘削師の源助(森繁久彌)には「10万年前にマンモスが歩いて渡った道をもう一度作る」を殺し文句に説得しブレーンに。いきなりトンネルを掘ることも出来ず、“調査坑”から堀始め状況を見極めながらやっと、“本坑”を堀始めるという気が遠くなる年月と、命に関わる危険な作業の連続。
豪華なキャストで日本国を築いた、歴史的出来事の一つですが、危機感の演出面で少々残念な作品と思いました。現代の様な映像技術があってこそ可能でしょうか?いや、1982年であっても演出力で不満かなー。
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