ちょこばなな

パーフェクトブルーのちょこばななのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
2.5
小さすぎる声と大きすぎる音楽のアンバランスさには辟易したが、最後まで目が離せなかった。
未麻が女優になるのを強く引き止める描写が無かったからすっかり騙されてしまった。
日本テレビ郵便爆弾事件を想起させる事件もあり。

アイデンティティの無い者が、自己投影や愛情を突き詰めると正義にも狂気にもなり得るゆえ、自制出来ない怖さを思い知る。
短時間で、不安定な自己が確立されていく様と自我の崩壊が繰り出され見応えがあったが、かなり翻弄された。

また、ME-MANIAさんの声が見た目より幼すぎて困惑した。
登場人物2人の見た目が極端に誇張された見た目で目を反らしたくなるくらい不気味だったが、それも伏線だったのか?
全ての行いが未麻を守る為かと思いきや、裏で操っていた人物は自分を守る為だったと思うとやるせない。