誰も不幸にならず、みんなが居場所を見つけられていて、鑑賞後は温かい気持ちになれる作品。
そしてとにかくテンポが良くて、つまらないと思う時間が無い。
その箱はそういう目的の為に使うのか、その台詞やみんなの趣味等はこの時の為にあったんだ!と、面白いように回収される伏線がお見事。
特に、コインとチャクラの件、大佐の二重の伏線は驚き。
判事さんへの失敗の件だけはトラウマを植え付けていたし、ちょっと有耶無耶だったような。
赤いソックスの威力とナックルズさんの優しさは現実的にちょっと信じられなかった笑
「腹のあたりがムズムズする」
「“自尊心”ですよ」
のパディントンとナックルズのくだりと、
ブラウンさんのそんな訳…嘘だろ?!みたいな“振り”が良い。
誰かにトラウマを与えたかもしれない囚人達の刑務所を華やかかつ綺麗に描くのは如何なものかとは思ったけれど…窃盗罪で10年収容される世界となればまた違った見え方にはなるかも。
パディントンは耳にを歯ブラシ突っ込んでいるのに、なぜあんなに耳が汚いのかが気になる。
親切は回り回って自分に返ってくるからいつも他人への思いやりを忘れないでいること、自分の好きなものを恥ずかしがらずに極めて頑張れば、報われる時がくるかもしれないこと、この物語で持てた希望を忘れないでいたい。
親には目の楽しみだけじゃなく、体験させてあげることが1番良いプレゼントだと改めて気付かされた。