ちょこばなな

バーニング 劇場版のちょこばななのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
2.5
一つ一つの台詞や描写に伏線が隠されてて、凝った作品だった
暗示がわかりやすくて親切

貧乏と金持ちの対比
性を利用し性に囚われる女の不自由さ

虚しさのあまり外に自由を求めても、感動は一瞬で虚しい
親に愛された実感がないと開いた穴はいつまでも満たされない

真面目すぎるかプライドが高すぎるから貧乏で、鼓動を感じるほど楽しいことを、何にも囚われず素直に行動に起こせばリッチになれるのに、と言われている気がした

人生に飢えている人
捕まる人と、利害を一致させ上手くやる人

まるで初めからいなかったかのように死にたいヘミ
観客側も十分翻弄されたし、井戸の存在は消されてたけど本人の存在は消えてなくて?
抵抗しなかったあたり、ベンも死にたかったのかな

1番まともに見えるジョンスもヘミをブサイクと言って整形させるまで追い込んでいる
なのに顔だけ綺麗になったら掌返して追いかけ回すなんて狂気だし、彼女がいなくても別の女で妄想出来るぐらいなら、綺麗な女を性的な目で見ているだけで愛は無かったんじゃ?
罪を暴いて社会的に殺そうとはしなかったし、リッチマンへの嫉妬から正義感で鉄槌を下したのでは?

そこに無いものをあると思えば感じられる、みたいな台詞があったけど、そもそもジョンス以外存在してなかった?
純粋だった過去と空っぽで欲望しかない現在を殺したら、生きていても死体でしかないような気もする

だるまさんが転んだみたいなシーンが面白かった
女優さんの胸の形が綺麗すぎて、本物か偽物か気になって仕方なかった
原作の良さを改変しているみたいだから、そこはそのままにして欲しかった