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チャイルド・プレイのろのレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)
5.0

「高慢と偏見とゾンビ」の著者セス・グレアム=スミスさんが書かれた『ホラー映画で殺されない方法』というサバイバルガイドブックがめちゃくちゃ面白くて無性にホラーが観たくなったので借りてきました、「チャイルド・プレイ」!
物音がした方に近付いてはいけない、なんだかんだ火は最強・・・本の中でも紹介されていたホラーエッセンスが詰め込まれていてすごく面白かった!
ちょっとぎこちなく、だけど犬並みに走るのが速いチャッキー。胸元からサッとナイフを取り出す慣れた手つきがセクシーでした。

6才の誕生日にグッドガイ人形(←ネーミング)のチャッキーをプレゼントされたアンディ。チャッキーとお揃いの洋服、デニムのオーバーオールにカラフルボーダーのTシャツで眠るアンディがほんとに可愛いのよね天使。そんなアンディの純粋さを利用するチャッキーは、自分を見捨てた相棒に復讐しようと、アンディをそそのかし電車に乗り込みます。保護してくれた警察官たちにチャッキーは生きているんだと訴えるアンディ。だけど大人たちは信じてくれないどころかアンディを精神病院送りにしてしまいます。(ひどい)
そして自由になったチャッキーは自分を殺した刑事のもとに向かうのです・・・

チャッキーを不審に思うお母さんが箱の中から見つけた黄色い電池。(ここが一番怖かった)
後部座席から運転席のシートをグサグサ、アクセルペダルを押し続けて離さない小さな手。(恐怖のひとりカーチェイス!)
赤毛を振り乱し、顔を歪めながら襲いかかるチャッキーは火あぶりにしても、銃弾を浴びせても、心臓を撃ち抜かれない限り生き続ける・・・!
ナイフ一本でいくのかと思いきや、殺し方(凶器)も様々でしかもオカルト要素ありの大サービス(?)。最後の最後までハラハラしっぱなし、楽しかったなぁ。


( ..)φ

ホラー映画の世界で生き抜く知恵を授けてくれる「ホラー映画で殺されない方法」。
自分がいるホラー映画のタイプを知る、殺人鬼(スラッシャー)の5つのタイプと対処法、ベビーシッターをする一夜をどうやって生き延びるか、トウモロコシ畑を子どもたちに占拠されたらどうすればよいか、などなど実際にホラー映画の世界で生き延びてきた著者ならではのアイディアが詰まった一冊でした。

特に、絶体絶命のピンチで繰り出される秘技の数々、「首にナイフを突きつけられたら、禁欲的なモノローグを語ってジェームズ・アイヴォリーの映画にしてしまえ!」「カサブランカの名台詞で殺人鬼を困惑させろ!」に拍手喝采!
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