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朝を呼ぶ口笛のaiaiのレビュー・感想・評価

朝を呼ぶ口笛(1959年製作の映画)
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(--ii--)この物語が本当に面白いのは、主人公のその後の人生
~朝いちレビューは朝しばり~vol2

子供の頃、親から、
「自分が言ったことに責任持ちなさい」
と言われておりましたので、朝いちのレビューは「朝縛りで!」ってコミットした以上やらせていただきます(笑)

それで、たまたま“朝”っていうキーワード、かつ“定額見放題”物件(笑)を探してたら、この作品に偶然たどり着いたんです。

吉永小百合の映画デビュー作!!
若干14歳!!

オードリーヘプバーン → 吉永小百合

あの長寿番組「笑っていいとも!」でさえ成し得なかったこのリンケージに(笑)、我ながらちょっと興奮しつつ本作品を観てみました。

と、思わぬ別の面白さにたどり着いたんです。

***読売新聞の作文コンクール受賞作が原作

この話って、読売新聞が1951年(昭和26年)から毎年開催してる「全国小・中学校作文コンクール」で、特賞の文部大臣賞を受賞したある中学生の作文が原作。

今年で72回目を迎える伝統のあるコンクールで、当初の審査員にはあの“川端康成”御大がいらっしゃったとか。

小説の審査と違い、小中学生の作文が対象だから、ものすごい点数の審査でさぞかし大変だったろうに。

“トンネルを抜けると、そこは作文だらけだった”

と、つぶやいたに違いない(笑)

物語の主人公は5人家族の長男。

両親が病弱だったため、新聞配達で家計を助け、高校にいくための資金もためるという真面目な中学生。

ところが母が手術をすることになり、進学を断念。
新聞配達も止め、もっと金の稼げる工場で働こうとした。

したところ、新聞配達の仲間たちが、自分たちの身銭を切ってカンパするという、なんともハートウォーミングな話。

物語といっても、中学生の作文がベースなので、変な脚色は無くドキュメンタリーと思われる。

そこには、古き良き、助け合い精神で生きていた日本人像が描かれていた。

***その後の主人公のユニークな人生

主人公の少年(作文の作者)が書いた作文を読んでみたいと、ググってみたが、さすがにそこまで古いと読売新聞のサイトにも見当たらない^^;)

だけど、グーグル先生は別の情報を教えてくれた。

彼の書いた作文を、なんと、あのホンダの創業者“本田宗一郎”が読み、いたく感動したのか、彼の学業支援をしてくれることにあいなる。

それで彼は高校→大学へと進学でき、卒業した就職先がホンダの系列会社。
その海外法人で社長まで上り詰める。

作文で賞をとるぐらいだから、もともとクレバーな子供だっただろうけど、ビジネスセンスにも長けた優秀な方なんでしょう。

で、話はここで終わらない。

なんと、彼、お寺の住職さんになる。

企業社長 → 住職さん

このリンケージは聞いたことがなく、オードリーヘプバーン→吉永小百合よりも興奮した(笑)

***人生いろいろ

新聞配達で家族を支え、作文書いて受賞し、それがきっかけで学業支援を受けることになり、企業の社長になって、お寺の住職さんになるという※

この方の人生で映画1本作れますね。

ほんと人生いろいろです。

※以上の内容は、地方新聞に出てた切抜き記事、講演先のホームページ、その住職さんのお寺のホームページ(神戸のお寺さん)より引用しました。お寺のホームページによると現在は名誉住職になられたとのこと。
説教してもらいたいわ~

あ、忘れてた、忘れてた。
吉永小百合、可愛かった!!
さすがにこの作品がショーケースとまではいかないけど、原石って感じです。
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