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ヘッドハンターのaiaiのレビュー・感想・評価

ヘッドハンター(2012年製作の映画)
4.1
蔵出し良品、この夏オススメのサスペンス。
~10年以上前にみた作品のなかから、自分の評価が高かった作品を改めて見直しましたvol1~

主人公ロジャーは絵画強盗、表向きの稼業はヘッドハンター(人材仲介業)
ヘッドハンターといっても、エグゼクティブクラスの高給取りを相手にする。
面接時に相手の家の様子(妻子いるのか、犬いるのか等)を事前にヒアリングし、警備会社の相棒オヴェと組んで、留守中家に忍び込み、あらかじめ用意してきた偽物と本物の絵をすり替えるという手口。

ロジャーにはモデルのようなダイアナという美人の妻がいる。

シュペレという敏腕刑事が、ロジャーによる連続盗品事件を追っていて、ダイアナのひらく画廊でばったり出くわす。

・・・という出だしからすると、なにやら泥棒と刑事の追いつ追われつの物語を想像するが、その予想は裏切られる。

ロジャー:主人公

ダイアナ:ロジャーの妻

オヴェ:ロジャーの裏稼業の相棒

ロッテ:ロジャーの愛人

クラス:ダイアナを通じて紹介されたエグゼクティブクラスの実業家

この5人には表と裏があったり、誤解や偶発性が入り込み、想定外のサスペンスとなっていく。

それでいて、サスペンスの定石はしっかり押さえられていて、”ギョッ”としたり、”ヒヤッ”とするシーンが多く、この夏、オススメの良品サスペンスといえそう。

なかには”げぇ!”っていうシーンもあり(笑)

映画の冒頭、ロジャーの5つのルールが示される。

ルール1:侵入する家の下調べは念入りに

ルール2:10分以内に脱出せよ

ルール3:DNAを残すな

ルール4:高級な偽物は必要ない

ルール5:最高価値の芸術を見つけ足を洗うか、捕まるか

さて、ロジャーは”最高価値の芸術”を見つけることができるのか?
それがわかるのはラストのラスト。
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