ひろぽん

バイオハザード II アポカリプスのひろぽんのレビュー・感想・評価

3.6
『バイオハザード』2作目

アンデッドの街と化したラクーンシティでアリスは、生存者のジルたちと行動をともにしていた。そこへ、全ての元区であるT-ウイルスを発明したアシュフォード博士から電話が入る。彼は街に核爆弾が投下されると告げ、脱出を手引きする代わりに娘の救出を要求する。さらに、背後には追跡者「ネメシス」の陰も忍び寄っていた。果たして彼らは無事に博士の娘を救い、街から脱出して生き残れるかという物語。


ゾンビが蔓延る閉鎖されたラクーンシティからアシュフォード博士の娘を救出して街を脱出するお話。

ラクーンシティ全体が戦場となり、広い場所での戦闘が増えたことでアクションが格段にパワーアップした印象。その反面、ホラー要素が少し薄くなった。それでも、個人的には前作よりは面白く好みな作品。


アリスが人間離れした超人的な力で無双してビルを駆け下りたり、どんな敵にも怯まず応戦していく姿が痺れるくらい格好良かった。特に、教会のステンドガラスを突き破ってバイクで登場するシーンはヒーローの登場そのものであり頼もしく、リッカー相手にも余裕で力の差を見せつける強さは鳥肌立つくらい最高だった。

そして、ゲームでも登場するジル・バレンタインの見た目や仕草の再現度は完璧であり、美しい容姿からは想像できない巧みな銃さばきは惚れてしまうくらい優美で華麗。アリスにも負けないくらい華があり魅力的なキャラクター。


娘を病気から救うために開発したT-ウイルスをアンブレラ社に悪用されたアシュフォード博士の気持ちを考えると何だか切ない。

現実にも圧倒的な力を持ちすぎてしまった企業で起こりえそうな話だし、次から次へと倒してもキリがないくらい代わりがいくらでもいるアンブレラ社の闇をひしひしと感じた。

博士の娘を救出に行くまでの道のりはハラハラドキドキする展開が続き、アリスが追跡者との一騎打ちをする終盤まで手に汗を握りながら楽しめるから面白い。そして、追跡者の正体が判明するシーンはちょっぴり悲しかった。

次から次へと出てくるゾンビに対し、アリス&ジルのコンビが銃を撃ちまくって華麗に倒していく爽快なアクションがたまらなく好きだった。

最初から最後まで息付く暇もなく緊張感を持って楽しめるからシリーズの中でも好きな作品。
ひろぽん

ひろぽん