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ギルバート・グレイプのskm818のレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
3.8
久々に見た。眠ったような田舎町で家族のために自分を殺して生きている若い男の話。若い頃のジョニー・デップがもう言いようのないくらい美しい。レオナルド・ディカプリオが知的障害の弟を演じて評判になっていたように記憶してるけど、彼については可愛いくらいの感想かなあ。おいら騒がしいキャラ好きじゃないんで。上手いとは思うけど。
この弟との関わりが見どころではあるんだろうけど、問題はこの弟だけじゃないのな。父親が自殺した後ストレスで引きこもり超デブになってしまった母親も大問題で、この母親と弟のせいで一家は肩身の狭い思いをしながらひっそりと生きているんだよなあ。ギルバートが、望みを聞かれて家族の幸せのことばかり願い、自分のための望みを聞かれて「いい人になりたい」って言うの、たまんない感じ。それ以上いい人になってどうすんだ。
この監督の映画って好き嫌い分かれるような気がするけど、おいらはこういう世界の片隅で生きてる人の、優しさと弱さと切なさしかない世界好きだな。
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