漱石枕流

カリフォルニアの漱石枕流のレビュー・感想・評価

カリフォルニア(1993年製作の映画)
3.8
真っ先に思った。「悪役に徹しているブラピは、これが初めてかもしれない」と。調べてみると本作だけではないので、まだまだ出演作を観ていないのだと思った。いずれにしても、ちゃんと役を演じきっているのはさすがだと思う。

「連続殺人事件取材のために現場を巡る旅の同乗者を募ったら、それに手を挙げたのが殺人魔だった」という一見ブラックコメディーのような設定。が、まったく笑える要素はない。現実だったら、最悪の旅路である。

ただ、どちらかというと物語よりも、この旅に加わるキャラクターに惹かれた。それぞれの性格づけがしっかりしていて作り込まれているし、それを演じる俳優陣も皆、若いのに一定の演技がある。最後まで飽きなかった。

ところでこの作品は原題も同じなのだが、表記がなぜか "Kalifornia" と、頭文字がKになっている。一見ドイツ語ぽいが、語尾が違う。同名タイトルの映画と区別するためか、そうでなくとも深い意味はないのかもしれない。

[オリジナル音声+日本語字幕]2024/01/02 WOWOW 4K(2023/09/13録画)


P.S. 原題の件。翻訳サイトで調べてみるとポーランド語とスロバキア語が一致した。でも、あまり関係がなさそうに思えるが・・・
漱石枕流

漱石枕流