LalaーMukuーMerry

ドライビング Miss デイジーのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
4.4
これは見てよかった。クスっと笑えて、ジーンときて、考えさせられもする、ほっこり系の名作でした。
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1950年台アメリカ南部ジョージア州、ドイツ系移民の子孫で、ユダヤ教徒で元教師の未亡人のおばあちゃんMissデージー(=ジェシカ・タンディ)と、彼女の運転手として雇われることになった初老の黒人使用人ホーク(=モーガン・フリーマン)の物語。
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意地っ張りで、頑固なおばあちゃんと、いろいろと気がつくけれど、教育がなく、使用人にしてはけっこうズケズケとものを言うホーク。二人の老人のかけ合いが、とても可愛らしくて微笑ましい。おばあちゃんは始めはホークを嫌っていたけれど、次第に彼の人柄を認めていき(そんな態度は決して見せないけれど)、・・・ついには終生の友人になる。
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黒人差別が当たり前だった時代に、こんな素敵な関係もあったと信じたい。差別を取り上げる重い作品もよいけれど、人としてあるべき姿をさらりと示すこういう作品はもっと良い。音楽もユーモラスでいい感じです。
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ジェシカ・タンディはこの作品でアカデミー主演女優賞の最年長受賞記録(80才)をつくったとのこと、ナルホド。