実在のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光と挫折の半生を、マーティン・スコセッシ監督が映画化した1980年のアメリカ映画
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監督マーティン・スコセッシ、脚本ポール・シュレイダー、主演ロバート・デ・ニーロという、「タクシードライバー」の最強トリオによるボクシング映画。これがつまらない訳がない。
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クラシック音楽にモノクロ映像、スローモーション。いまだかつてこんなに美しいオープニングがあっただろうか?物語が始まってもいないのに、オープニングの美しさで泣きそうになった。
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誰よりも強かったジェイク・ラモッタ。チャンピオンまでのサスセス・ストーリーだけでなく、嫉妬深く猜疑心の塊のようなジェイクが、絆を失っていく人間ドラマも描かれているからこの映画はすごい。
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全編ほぼモノクロの映像は鳥肌もの。試合シーンでの熱気による白い湯気なんかかっこよすぎる。血糊は、モノクロなのを利用してチョコレート・シロップ使ってるっていうんだから脱帽です。幸せな思い出だけをカラーにしてる所なんか神
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この映画を完成させた最大にして最高の1ピースが、主演のロバート・デ・ニーロなのは間違いない。まだ20代のデ・ニーロだが、後の俳優たちにも影響を与える“デ・ニーロ・アプローチ”と呼ばれる徹底した役作りは圧巻。
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チャンピオンまで上り詰めるまでの鍛え上げられた肉体から、27kgも増量し引退後の肥満体型を表現した。前半と後半では全くの別人にしか見えない。
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この作品でアカデミー賞主演男優賞を受賞したデ・ニーロ。彼の演技はもう演技という枠組みを超えている。役を演じているのではなく、役そのものになっているのだ。オスカー受賞も当然の結果だろう。
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ジョーイ役のジョー・ペシもデ・ニーロに匹敵する好演だった。デ・ニーロと仲がいいし、スコセッシ作品の常連でもある彼の存在は大きいね。“怪優”と呼ばれる独特の存在感はさすが
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最近は、マーティン・スコセッシと言ったらレオナルド・ディカプリオとのコンビが目立つけど、やっぱりマーティン・スコセッシの最高のパートナーはデ・ニーロ以外にいないね。格が違う。このコンビの映画はどれも最高
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「ロッキー」が陽のボクシング映画なら、「レイジング・ブル」は陰のボクシング映画。80年代最高の映画とも言われるこの作品を観ないと損だよ。