河

うまくいってる?の河のレビュー・感想・評価

うまくいってる?(1975年製作の映画)
4.2
きっとたのしい知識と対になるもので、たのしい知識が映画撮ってた自分ではない新しい方法を考える映画だったのに対して、この映画はその後続いた、結果的に敗北したと考えてるのであろう政治的な映画活動に関して内省してる映画のように思う
真っ暗な空間で男女が対話するゴダールの内省空間 たのしい知識と対照的にこの映画では男は老いてるし、女の方の顔は見えなくてほとんど男しか映らないっていうのが象徴的な気がした
ここにきて理論と実践の真逆みたいなアランレネに近づくのもアツい 政治的だった時に理論と実践って連呼してて実際政治活動として理論を実践に移してきた感あるけど、そもそも理論として批評、実践として映画をとってた一派の人だった
愛から労働に昼から夜に変化する社会に対抗して映画撮ってたけど、変化してしまった その絶望感に溢れたラストが好き
河