鋼鉄隊長

EAST MEETS WESTの鋼鉄隊長のレビュー・感想・評価

EAST MEETS WEST(1995年製作の映画)
4.5
TSUTAYAで借りたVHSで鑑賞。

【あらすじ】
修好条約批准のためアメリカを訪れていた日本使節団はサンフランシスコにて小判3,000両を強盗団に強奪されてしまう…。

岡本喜八が描く異色西部劇。
チャンバラ×西部劇というメチャクチャな組み合わせも、『日本のいちばん長い日』のような丁寧な歴史説明から始まると、妙に現実的な話に思えてくるので面白い(実際に西部開拓時代初期には日本で侍が存在していたので映画の半分は史実とも言える)。
黒澤明の『用心棒』での刀vs銃の対決がアッサリしていたことを考えると、それよりかは熱い対決が見られるが、やはりこちらもアッサリとしている。しかし、竹中直人演じる忍者兼保安官助手の為次郎のハチャメチャぶりがとても良いので娯楽性は抜群だ。個人的には「生徒の敵討ちに助太刀するのは教師の務めだ」と言って手伝ってくれる破天荒教師のハーディ先生も好き。
大阪では梅田のTSUTAYAにVHSが一本あるだけの激レア(ただしネットで簡単にDVDは手に入る)作品だが、とても面白いので是非観て欲しい。
鋼鉄隊長

鋼鉄隊長