観始める前までは、ほとんど
忘れてたけど、観始めたら、
スルスルと思い出すもんだね。
作られたのは（ハンニバル）の翌年。
もう大急ぎで一緒に作っちゃった
感じだね笑
（レッド・ドラゴン）自体は、86年に
一度映画化されてるから、何もまた
映画化することなかったんだけど。
ユニバーサル映画としては、アンソニー・
ホプキンス出演作の3部作として作り直し
たかったんだろうね。
（羊たちの沈黙）の前日譚なんだけど、
3部作の一番最後に作られた。まぁ、
いろいろ事情があるのね、きっと。
キャスト、贅沢ね。
そうか。レイフ・ファインズだったか。
すっかり忘れてた。若いなぁ。
ヴェルデモートみたいな目。幽鬼みたい
な佇まい。何しでかすか読めなくて怖い。
そうか。フィリップ・シーモア・
ホフマンも出てたよね。相変わらずの
存在感。相変わらず嫌な奴。いいなぁ。
高い洞察力を持つグレアムにエドワード・
ノートン。クロフォードにハーヴェイ・
カイテル。
サイコキラーが似合いそうな2人が
FBI側を演じているのも面白い。
レクター博士の逮捕から、
（羊たちの沈黙）に繋がるシーンまで。
物語の骨格は（羊たちの沈黙）と同じ。
ん？原作的にはこっちが先だから
（羊たちたの沈黙）の方が踏襲してる
形になるのか。
バッファロー・ビルも、今回の
（噛みつき魔）も、強烈な虐待が
モンスターを生んでしまうんですよね。
いやー、ハグにキス、愛情って大事。
グレアム捜査官とレクターの
洞察力の化け物同士の駆け引きが楽しい。
似たもの同士。化け物同士のバトル。
見えないヒント。でも目の前にあるヒント。
辿り着けるのか、出し抜かれるか。
ジェフリー・ディーヴァーばりの
ストーリーの展開が楽しい。
映画の冒頭、（ハンニバル）にも通じる
レクターの異常性がまた垣間見えて
恐ろしい。やっぱりレクターは悪魔だな。
監督はブレット・ラトナー。
（ラッシュアワー）で結果を出し、
（天使のくれた時間）に続けて
挑戦した今作。ジョナサン・デミ、
リドリー・スコットと続いて、
頑張った。頑張ってたけど、
なんだろ？もう少しクセが欲しかったなぁ。
