もう世界観の話よね。
（ジョンウィック4）も観たけど、
イーサン・ハントの世界があって、
ジョン・ウィックの世界がある。
僕らの生きている世界線にない
世界なんだと思う。イーサン・ハントが
やっているのは新しい（冒険活劇）で、
ジョン・ウィックがやっているのは
新しい（西部劇）で。両作品に共通して
いるのは、古典的で王道でクラシカルな
匂いもする。まるで映画の黎明期の頃の
作品が持つシンプルさがあるように思う。
インディ・ジョーンズやジャッキー・
チェンやスター・ウォーズ4がそうだった
ように、そこにあるのは、徹底した冒険
活劇で、見たことのないアクションで、
見たことないエンターテイメントなんだ
と思う。その熱量やしつこさを持って、
映画館ってハラハラドキドキする場所
なんだって、映画ってハラハラドキド、
ワイワイするものなんだって、
そんな想い。
最近のディズニーがやっている、
余白や塗りたしや行間や沈黙を
塗り潰していくように語るのではなく、
その徹底した世界観の流儀や楽しみ方を
理解し、堪能し尽くすだけなのだろう。
最高に楽しかった。
体感時間としては1時間くらい。
あっという間に観終わった。
ストーリーは、正直、
登場人物が増えたことで、
どうなっているのか？
何が起こっているのか？
わからなくなることがあったが、
キトリッジ。アメリカに敵視される
イーサン。走るイーサン。ナイフ。
惨劇。武器商人。そして列車の格闘。
びっくりするほど、1作目の
（ミッション・インポッシブル）を
意識したストーリーラインで、
1作目の登場人物や舞台設定を揃えて
きたあたり、ニヤリとなる。
バイクアクションのシークエンスも
もう登場の仕方がほとんどコント
みたいなのだけど（あの登場の仕方を
やっていいのは［裸の銃を持つ男］の
レスリー・ニールセンだけかと思って
た）、そこまで振り切ってくれたのも
（現代の活劇）としては正解なのだと
思う。
まぁ、チームワークものが好きなので、
もっとベンジーやルーサーや、
イルサの活躍が観たかったし、
ストーリーや台詞にはグッとくる
ものがなかったので大傑作とは
思わなかったけど、楽しかった。
ずっと楽しかった。
