旧友って響き、いいよね。
友の話と、友の話と、友の話。
妻の話も、(息子)の話もある。
家族の話も。あと犬の話も(あぁ、犬)
その全てが尊い。全ての想いが尊い。
素晴らしかったです。
見事でした。
殺し屋という道を選んだ者の、
決めた覚悟、ケリの付け方。
その覚悟はいつ決めた覚悟なのか。
守りたいのは自分じゃない。
犬、家、妻との記憶。
守りたいモノは縋り(すがり)たいモノ。
銃だけが大切なモノを守るんじゃないっ
てことを男たちさとっくに知っている。
義兄弟のような真田広之、ドニー・イェン
との関係が良かった。狡猾で底が見えない
ビル・スカルスガルドも。
新しいキャストが、このシリーズに
吹き込んでくれたモノ。みんな良かった。
語らなくても、友の痛みは知っている。
好きなシーンは、凱旋門のシーンと
俯瞰で撮ったワンカット、
そしてあの階段。戦い方は泥臭く、
地を這うように、敵を倒してゆく。
印象深いのはルーブル美術館らしき、
その広い空間と絵画。ドラクロワの
(民衆を率いる自由の女神)。
絵画と言えば今作はルックが素晴らしい。
どのシーンも、絵画ように美しい。
配色と照明と画角。
(シェイプ・オブ・ウォーター)も
手掛けるダン・ローストセンが映し出す
唯一無二の世界観よ。目を見張る。
ウィンストン。
ウィンストンがシャロンにかけた言葉。
そしてジョンにかけた言葉が、沁みる。