yukihiro084

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのyukihiro084のレビュー・感想・評価

5.0
言うことないです。
気持ち的には10万点あげても
いいくらいです。

観た後の感覚は(マッドマックス 
怒りのデスロード)の時に近い。
それは圧倒的で、唯一無二な感じで、
とてつもないモノを観た感覚です。

最近、会う人会う人に、
「スパイダーマン アクロス・ザ・
スパイダーバース観た?』と聞いている。
オススメせずにいられないのだ。
『観た?観た?』って。
映画は冒頭から『ほら、前作で
わかったっしょ! 本気出してくよ。
ちゃんと付いてきてね。』と遠慮なく
フルスロットルで進んでゆく、

商業映画として出会っちゃったけど、
これはもう、超絶アートです。
僕がタイムマシンを持っていたら、
モネやダヴィンチやウォーホルや
ロイ・リキテンスタインを招待して
今作を観せてあげたい。これは
彼らが見たかったものではないのか。
彼らはきっと手を叩いて『最高だな。』
っ歓喜の声をあげるのではないか。
彼らだって(世界を変えた人たち)
なのだから。

(ダヴィンチの手稿)から出て来たよう
なヴァルチャーが動いてるだけでも感動
で泣きそうなんですけど。スパイダー
パンクもそうだけど、なんかずーーと
心の中で、『うわっうわっ、うわ〜〜』
って言ってた。

そこに、何かが、まるで巨木が倒れる
ようにズドーーーン!と姿を現す。

それは、運命と呼ぶのか、それは、
ヒーローの葛藤や性(さが)と呼ぶのか、
結びつきなのか、絆なのか、存在しても
いいんだよと言うエールなのか、凝り固ま
って生きづらい世界と戦う決意や覚悟か、
祝福のような愛情や自分を変えてくれた
人への深い感謝なのか、登場人物たちの
成長と孤独、強さと弱さなのか。

それは、語られるべきドラマ。
登場人物たちは使い勝手のいい駒では
ないし、何も考えていないアホでもない。
最近の大作映画で長いこと軽んじられて
きた登場人物たちのドラマがちゃんと
ここにある。深く。

ただただ楽しく、驚きに満ち、
あっという間の映画体験でした。
yukihiro084

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