20代の頃。ドライブデート。車の中で。
『これ、何聴いてるの？』と彼女。
『アンタッチャブル』と僕。
『そんなアーティストいたっけ？』と彼女。
『アンタッチャブルのサントラ』と僕。
『いやー、オープニングのテーマソングも
いいけど、やっぱりエンディングのが
いいよね〜。』と僕。
『他のにしようよ。他にないの？』と彼女。
『あぁ、あるよ。フィールド・オブ・
ドリームスでいい？』と僕。
よくないよ！と、音速で彼女。
（そりゃそーだ。）
（アンタッチャブル）
僕の映画好きを決定づけた作品で、
僕にとって特別な作品。
もう何十回も観ている。
タイトルが出てくるまでの
オープニングクレジットがカッコいい。
エンニオ・モリコーネのスコアが
とにかく素晴らしい。
真俯瞰から始まるカポネ登場のシーン。
驚愕のデニーロの変身ぶり。
いつブチ切れるかわからないカポネに
魅入ってしまう。
アンタッチャブルの面々。
アメリカの理想を体現する
フレッシュなケヴィン・コスナー、
いい味を出してくれるチャールズ・
マーティン・スミス、
アンディ・ガルシアも魅力的だ。
そして今作で助演男優賞を受賞した
ショーン・コネリーの圧倒的な存在感。
どのシーンも忘れ難く、
好きなシーンばかり。
それはエンニオ・モリコーネのスコアが
映画全体に深みや緊張感や、
そして希望まで与えているから。
父と男2人で観た唯一の作品。
大好きなんだよなぁ。
