真鍋新一

銀座の次郎長 天下の一大事の真鍋新一のレビュー・感想・評価

3.2
ヒロインが松原智恵子に交代。アキラが畠山みどり(本人役)と会話したくらいでハンカチを噛んで悔しがったりするも、見せ場不足。さも突然という顔をしてアキラと並んで歩く浅丘ルリ子の強さが懐かしい。毎回別の役で出たり出なかったりしている井上昭文と野呂圭介の顔が似ているのでどちらがどちらだかわからなくなる。

今回は銀座の街を富士の裾野に移転するというヤクザが流した謎のフェイクニュースに翻弄されるというもので、アキラの映画を見ていると時々そういう予言めいた設定が出てくるので驚く。そして、中村是好と桂小金治の親父コンビが夢中になる「小さな親切運動」は現在も続いていて、自分が高校の時にも同名の委員会活動があったので思わぬところでそのルーツを見た。3作目から親父コンビを引っ掛ける役(毎回別の役)で出てくる星ナオミは毎回かわいい。

生意気なクソガキの市川好郎を許すアキラの心の広さがすごい。人としてこうありたい。3作目からタイアップで出てくるS&Bのカレー粉。これからカレーを作るときはアキラに敬意を表してS&Bのカレールーを使うことにする。
真鍋新一

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