まりぃくりすてぃ

カスパー・ハウザーの謎のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)
3.9
謎のままだが、意味はある。

でも、サイドショーの四人のうちの、「地の穴を永遠に覗き込みつづける」金髪の人の、意味わかりませんでした。(「親の因果が子に宿り……」と比べて「だんだん小さくなる王様……」の口上は何だか健康的でした。)
いえ、そんなことより、カスパーさんに触られた時の赤ちゃんが名演でした。

いえいえ、それより、“人格の奇形”を描いたといわれるこの映画、後半へ行けば行くほどカスパーさんが普通に美しく見えだしたんですけど。
心の奇形といえば、教会の者たちとか、ひょろ長い“名士”とかの方がよっぽど奇形なんですけど。
でも、解剖による残念なドンデン返しがあったんですけど。
ところが、そのあと、ラストシーンが一種の再ドンデンだったんですけど。(歩き方について言ってる。)

日本のほぼすべての政治家の脳も、解剖してみようよ?