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時代屋の女房のmingoのレビュー・感想・評価

時代屋の女房(1983年製作の映画)
3.8
はじめて相米慎二の「魚影の群れ」を観たときこの女優さんなにもんや!と思ってググりまくったのがいつかの話。

2人の女性を演じ分け、「色々な」夏目雅子を1番沢山観れるのが本作であろう。一方では自由奔放な魅力を出し、もう一方ではもの哀しい魅力がにじみ出ている。なんて綺麗で可憐で佇まいが美しいのだろう。目を奪われるとはまさにこのこと。また荒井晴彦らしすぎる脚本とのマッチングが素晴らしい。

内容は女を追いかける男のドラマなのだが、特筆しておきたいことは本作はファンタジードラマだということ。ありえないがあり、人情喜劇あり、ロマンスありの、しかしほろ苦くて生々しいラブストーリーなのである。

僕が生まれた年に夏目雅子は亡くなったのだが、30年経っても色褪せない人間像はこれからも多くの人を魅了するに違いない。にしても点数が低すぎる…個人的には恋愛映画の傑作だと思います。
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