シャトニーニ

007/黄金銃を持つ男のシャトニーニのレビュー・感想・評価

007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)
3.8
シリーズ第9作、よりお茶の間に、コミカルに寄っていった007はまだ終わらない(血眼)

香港やマカオ、タイなどの東南アジアでの活躍を描く本作もロジャー・ムーアが続投。誰がどういおうと男のハードボイルドを描く暗かったボンド映画を、家族で明るく楽しめるアドベンチャー映画にのしあげました。


前前作あたりでボンドの名がワルの間で知られて、そろそろ設定に無理あるのかな、と思ってたら今作で「ボンドは世界で有名」って自分から言い切っちゃいます。男らしいがそんなノリで大丈夫か!一時期有名なってたスノーデン氏みたいなもんかな
吹き替えが広川太一郎さんだけあって、コネリーのときの若山弦蔵さんの重々しい骨太な声ではなく、なんかスパイらしく意表をつきそうな飄々とした雰囲気がクセになる。

前先が陽キャすぎたのか今回はヴィランが陰キャのかたまり、クリストファー・リー演じる黄金銃をもつガンマン=スカラマンガの怪演が素敵。というか孤島に別荘と乳首3つを持つ男。(世界一どうでもいいネタバレ)
前作のおっぱい人気にガイ監督は味をしめたのか、今回はボンドまで雄っぱいに挑戦、いやそもそも需要あんのか男に乳首3つて!

ヒロインというか相棒のボンドガール、グッドナイトはチャーミングで可愛いのにちょっとおバカキャラ入ってる。シリーズ通して美女との知的なエスプリトークが売りだっただけに、この化学反応が見られるのはムーアボンドだけ!(集英社編集部ぽく)
JWペッパー保安官もゲスト出演、これも需要なさそうで。。。いや、面白いからヨシ!橋ジャンプとか誰も経験ないし

ボンドもボンドで、ヒロイン二人を々部屋で同時に相手にする、というトンデモプレイボーイぶりを見せてきます、しかも一人は敵の女

あと敵の小悪党ニック・ナックがコンパクトで可愛い、ウンパルンパみたいね
ボンドカーかと思いきやスカラマンガがお手製の空飛ぶ車でとんでいってやんの、ボンドになり損ねた陰キャですから。。。

あとタイガーバームガーデンみたいな庭でスモーをとったり、空手着でカンフーと御前試合する007が見られるぞ!シュール。。。
終盤の決闘まで、なんかブルース・リー映画のエッセンスさえ吸収した007。いったいどこへ行ってしまうんだ!大好きだけどさッ
グッナイ!レビューも映画ラスト同様きれいなオチがつきました