このレビューはネタバレを含みます
シリーズ第９作。前作に続き、ジェームズ・ボンド役はロジャー・ムーア。
「黄金銃を持つ男」の関与が疑われる殺人事件の真相を解明すべく、ボンドが奔走するストーリー。
本作のボンドの敵は、「黄金銃を持つ男」と「小人の使用人」。この２人がそれぞれ特徴的。
クリストファー・リー演じる「黄金銃を持つ男」は乳首が３つあるし、「小人の使用人」も愛くるしさと怖さを兼ね備えたキャラクター。
ただ、今回は世界各国を巻き込んだ陰謀ではなく、あくまでボンドとこの２人の対決がメイン。そのため、他作品と比べてスケールが矮小化された印象がある。
また、本作のボンドガールは、ボンドと同じ諜報員。しかし、諜報員という身分ながら、他作品のボンドガールに負けず劣らず水着姿での登場時間が長い。肌の露出の多さは、この時期のボンドガールの宿命とも言える。そもそも、役名が「グッドナイト」という時点で、お色気要員だと意識させられる。
そして、諜報員にもかかわらず、お尻で大惨事を起こしかねないドジな場面も…。お笑い要員とも受け取れた。
前作に登場していたトンチンカンな保安官が本作でも登場。しかも、旅行先のタイでボンドと鉢合わせるという偶然。今回も笑いの種を巻くだけの存在だった。
以上のように、前作同様、笑いありアクションありお色気ありという、『007』お決まりの内容だった。
