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あの日、欲望の大地でのyutaのレビュー・感想・評価

あの日、欲望の大地で(2008年製作の映画)
4.0
『21g』、『バベル』の脚本家であるギジェルモ・アリアガ監督の初監督作品。シャーリーズ・セロンさん、キム・ベイシンガーさん、ジェニファー・ローレンスさんが共演されています。

映画の冒頭、草原で炎上するトレーラーハウスが映し出されますが、これこそこの作品の重要なシーンです。

そして、高級レストランでマネージャーを務めるシルヴィア(シャーリーズ・セロンさん)の話、ニューメキシコ州国境沿いの町でのジーナ(キム・ベイシンガーさん)とニック(ジョアキム・デ・アルメイダさん)の不倫の話、メキシコでのサンティアゴ(ダニー・ピノさん)親娘と仕事仲間のカルロス(ホセ・マリア・ヤスピクさん)の話、この3つのエピソードが時間や場所を交錯させながら複雑に進行していきます。
途中までこのバラバラな話がどうやって一本の線に繋がるんだろうと思いましたが、実に見事な構成だなと思いました。
途中でシルヴィアの過去だったのかとわかった時、更にあの火災の真相を知った時、衝撃が走りました。

ジーナの娘のマリアーナを演じていたジェニファー・ローレンスさんは、当時17歳でとても初々しかったです。この作品で第65回ヴェネツィア国際映画祭で新人俳優賞を受賞されました。
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