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ふたりの人魚の一のレビュー・感想・評価

ふたりの人魚(2000年製作の映画)
3.4
中国の名匠 ロウ・イエ監督作品

現代の上海を舞台に、謎めいた同一人物と思しきふたりの女との悲劇的な過去を引きずる男の不思議な体験が、繊細かつ幻惑的な映像美で綴られる

どことなくキム・ギドクやウォン・カーウァイの美学に通ずるような、癖の強い泥臭くスタイリッシュなラブロマンス

現実と幻想が曖昧ではっきりしない不思議な展開
だけど、エキゾチックな雰囲気がムンムンと漂っているのが凄く良かった

ひたすら一人称視点でブレッブレのカメラワークが続くので、思わず画面酔いしてしまうシーンもあるんだけど、なぜか癖になるというか、監督が純粋に撮りたいものを撮っているというのが伝わってくるのも良い

何よりヒロインを演じ分けたジョウ・シュンの顔が良すぎるのが、このファンタジックな物語に説得力を持たせてくれていましたね👏🏻

〈 Rotten Tomatoes 🍅90% 🍿84% 〉
〈 IMDb 7.4 / Metascore 76 / Letterboxd 3.9 〉

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