茶一郎

ガメラ2 レギオン襲来の茶一郎のレビュー・感想・評価

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)
3.9
『レギオン大場所』

 実写版「進撃の巨人」予習として特撮の勉強を少しずつ始めました。

 前作の冒頭30分が怪獣サスペンスだったとすると、今作の冒頭は怪獣ディザスターモノでした。地球の外から異物(レギオン)が来ることで、1日1日と事態の異常性が増してくる。今作は小型レギオンが人を殺し、血をしっかり描写しているのが良かったです。

 レギオンという名前が聖書からの引用だと劇中で明かされると『ああ、そういうこと!?』中盤からはまさに神と人間との戦い。今作は人間サイドのキャラ立ちも良く、自衛隊が総力戦に乗り込む所はしっかりアガる。
 
レギオンが北海道→仙台→東京と段々と進行していき、目玉のガメラとレギオンの戦いはまさに両怪獣の押し合い。
完全に『相撲』でした。
防衛ラインや地名など『線』を意識させるような演出を思い返すと、今作は人間、ガメラ(地球)とレギオン(神)との相撲だったのだと思います。今作は怪獣バトルが面白かったです。

 何しろ敵怪獣レギオンの設定、デザインが好き。
最後のバトルで伝令の自衛隊員が小さなレギオンを『小型レギオン』と言ったり、『羽レギオン』と言ったり、どっちかにしろよ!とキュートに感じました。
茶一郎

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