2022.03.05/051/GYAO
〝弾正にたてつく奴はなんぴとも同じだ。見せしめに切る。神はとっくの昔に砕け散って湖の底に沈んだわ。わしは神より強いんだ。わはは。娘を火あぶりにせい。火をつけろ〟
悪役っぷりはパワーアップ。武神像の爆破を命じたり、姫を火あぶりにしたりとやりたい放題。ドラマパートが充実していて時代劇して見応え十分で、前作のような前振りが長いと感じることなく、大魔神の登場。特撮も凄いことになっていて、大魔神は〝十戒〟のように海を割って現れるし、爆破されてもびくともしないし、建物はもちろん城の石垣まで壊すし、怒りに任せて大暴れ。
前作が1966年4月公開。そして本作は、わずか4か月後のお盆に間に合わせての公開って、めちゃめちゃ早すぎだけど、前作を上回る作品に仕上がっている。監督は前作とは違うが、この方も〝座頭市〟や〝眠狂四郎〟などのシリーズを手がけた監督で、大人が観ても十分楽しめるって思ったら、併映はガメラから座頭市に。座頭市が好きな渋い子どももいると思うけど、あきらかに作品を見せる対象を変えてきているね。そして、物語は〝大魔神逆襲〟に続く。