ファルコンヘビー

レナードの朝のファルコンヘビーのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.1
改めて人の命の尊さ、人の“尊厳”に向き合うこと自体が素晴らしいと教えてくれる映画


物語は、
重度の「嗜眠性脳炎」という、寝たきりの、コミュニケーションすら取れない患者に対し、紳士に向き合い、その病気に対しても諦めることなく、真髄に向き合い、奇跡を起こした実話に基づく物語


なぜこの映画がこれほどまでに、心に響いたかというと、
実は母親が障害者施設の先生をやっていたり、昨日まで元気だった身内がいきなり脳梗塞で倒れ、同じような症状になったりと

“障害者”という人々に、ものすごくゆかりがある
“障害者”という言葉すら、自分にとっては違和感しかなく、もっともっと身近なものである
だからなおさら、この映画はものすごく
“心を揺さぶられる”
映画でした。



この作品で演じている
“ロバート・デニーロ”
“ロビン・ウィリアムス”
の演技の素晴らしさもさることながら、

作中で描かれる
“食堂で二人で踊るシーン”
は、まるで時間が止まり、
二人だけの時間が永遠に続くかのような感覚にさせてくれます

まさに
“何度でも見返したいシーン”
ベスト5に入りました


この映画の結末は、
思い描くものになったのか、
ならなかったのか、
それはやはり人それぞれであり、
思うことはいろいろありますが、

でもやはり思うのは、
たとえ、一瞬だっかもしれないが、
“奇跡”
を体験した主人公は間違いなく、幸せだったと思う。
人としての『尊厳』と向き合うことができたのだから。