ファルコンヘビー

少年の君のファルコンヘビーのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
4.3
テーマは“イジメ”
衝撃的に心揺さぶられる作品
今のところ今年一番の作品


ありきたりかもしれない設定の中で、絶対になくなることのない
“イジメ”
について、出会うことのない2人の恋愛を描き、エンターテイメント性を演出しながらも、根強い社会問題に対して見事に訴えかけている作品


昔みた面白いAIの実験があって、
4000対6000の集団がいて、
劣勢な4000の集団に1人
“英雄”を追加する
そうすると、その“英雄”は、
見事に4000と6000のコミニュティーをまとめ上げ、1万のコミニュティーを作り上げる。
そうして、争いは終わり、平和が訪れると思いきや、
なんとその1万の集団は、
何かをきっかけに、
その“英雄”を罪人にしたてあげ、
なんとその“英雄”を殺してしまうのです

この実験結果とは少し違うかもしれないが、
人は他者を否定することで、
自分の存在価値を肯定しようとする。
このメカニズムは根強いものがあり、
”人間の弱さ”そのもの。
決してなくなることはない。
そして、
いかなる場所においても存在する。

イジメられた親は校長を責め、
校長は担任を責め、
担任は親のせいにする。
そしてその親に自覚なんてものはさらさらない。
この問題に対して2人は一生懸命立ち向かおうとするが、やはり多勢に無勢。

登場する色んな人の“覚悟”がすごく心を揺さぶる作品


“愛と言う言葉では表現仕切れない信頼”
そんな作品です!!
ぜひ!!