ファルコンヘビー

好きにならずにいられないのファルコンヘビーのレビュー・感想・評価

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)
3.6
40年人生を変えれなかった男が初めて人の為に行動し、ちょっとだけ人生変えちゃう映画


率直に言うと意外とよかった!!
何でこの映画を見ようと思ったのかも忘れちゃったし、たまたま選んで、なんならありきたりな脚本かもしれないけど、見たタイミングとかもよかったのかも


あらすじは
悪い言い方しますけど、
ひとりのデブでハゲでシャイな不潔な男が、
さえない人生を送っていて、なんならその現状がさえないとも思ってないし、変えようとも思ってもいない、現状を精一杯生きてるわけでもなく、何の目的もなくただただ一日を何事もなく生きている
そんな男が、同居している母親の彼氏がプレゼントしてくれたダンススクールの体験チケットがきっかけで、ある女性と会い、変わっていくストーリー



人はそれぞれ日々の生活に不満をかかえていて、現状を変えたいとおもったり、人生を変えたいと思っていたりする人がほとんどだと思う。
ただ、みんな日々の生活におわれ、家賃を払い、食費を節約し、生活費を稼ぐことでいっぱいいっぱいになり一生を終えている
そして死ぬ直前に後悔する



面白い話があって、
ある人がこんな質問をしてきたことがあって、
「坂道を歩いていて、自分の担いでいる荷物の重さを軽くするには、どうすればいいと思う?」

「うーん、、」
って考えたんだけど、よくわかんなくて、答えを聞いたら面白ろかった答えが、


「他人の荷物を持つことだ」


例えば、
「それが重い荷物じゃなくても、すごく重要なストレスだとしても、
坂道を歩いていて、
隣でおばあちゃんが重い荷物を担いでいるときに、代わりにその荷物を持ってあげた時っていうのは、自分の荷物の重さを忘れることができる」
「いろんな人が日々の生活に一生懸命になりすぎていて、周りのことなんて全く見えなくなり、自分だけが忙しいと思ってる。
あー、忙しい忙しい!!
って言ってる人がそのまま人生を終えてる」

この言葉が当時の俺にはめちゃくちゃ衝撃だったことを思いだしました。



この物語の主人公も、
40年まったく変わることができなかったさえないデブが、その女性と出会ったことで他人と関わることを経験し、
時には挫折し、
人生の楽しさを感じ、
その感謝の気持ちがあって、
逆にその人が立ち上がれなくなっときに、何も考えずその人の為だけに一生懸命行動したときに、振り返ると
少しだけ変わっている自分に気づく


“感謝”
という他者がいて初めて生まれるこの特別な感情には、人を変える力がある
そう教えてくれる映画です