ファルコンヘビー

マリグナント 狂暴な悪夢のファルコンヘビーのレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.5
ジェームズ・ワンの集大成作品!!
そして、ホラー史上最高傑作!!


『ソウ』、『死霊館』
と、ホラーの歴史をことごとくぬり変えてきた「ジェームズ・ワン」がまたも歴史をぬり変えてくれた!!!


久々にあつくしてくれる作品でした!
上映2時間ずっと脳がバグってました!笑


あらすじはざっくりいいます!
なんなら予告とか前情報なしで見てほしい!
(少しネタバレかもなので注意!)


まずは最初のめちゃくちゃかっこいいオープニングソングで心を鷲掴みされ、
冒頭のシーンで描かれる病院での殺戮シーンで
「生物兵器もの??」
から始まり、
主人公(アナベル・ウォーリス)マディソンの夢の中の空想かと思いきや、だんだんと夢と現実の区別がつかない世界観を描き、
などなど
ホラーなのにもかかわらず、
めまぐるしく、畳み掛けるような怒涛の演出!!
予想をことごとく裏切る脚本!!
そして、繋がるストーリー!!
あらゆるジャンルを詰め込み、
何処に連れていかれ、何処に行き着くのか、息つく暇もない展開にめちゃくちゃ引き込まれます!!


それと思ったのが、
脳科学のメカニズムをかなり研究してる気がしました!

面白い話で、
みんな知ってるテトリスを開発した社長のインタビューがあって、

「なぜテトリスを作ったんですか?」

この質問に対して面白いことを言ってたの
が、
「人間はある一定の同じような刺激をちょっとだけ変えて、その刺激を与えつづけると
、人間はそのことを永遠にやりつづける。」
「これを証明するための実験の為に作った」

っていう
恐ろしいことを言ってて、
なんなら
こんな話は後付けかもしれないですが、

自分が思うに
このメカニズムをこの作品はストーリーに落とし込んでると思ったシーンがあって、

この作品に登場する
“何か”が登場する時に
必ずおこることがあって、
その周りの電気が、
“バチバチッ!!”
という音をたてて、
その後に“何か”が必ず現れる

このシーンに繋がる面白い脳の実験があって
最初はネズミでその実験をするんですが、
今では絶対にありないのが、
昔はこの実験を平気で人間でやっていた時代があって、

その実験が、

テトリスの話と同じで、
“人はある一定の刺激をあたえつづけると必ずあきてしまう”
これってみんなわかってること
この先が面白いのが、
人が気持ちいい思う瞬間っていうのは、
脳内で“ドーパミン”つまり
“報酬系”と呼ばれる脳内麻薬が
めちゃくちゃ分泌されてる状態

つまり、
人は必ず仮説をたてる
そして、その仮説をちょっとだけ超えてきた時にめちゃくちゃドーパミンが分泌される
この作品でいうと、
“何か”が現れて、
こうして、こうして、こうするでしょ!
って言う仮説をちょっとだけ超えて来た時が一番気持ちいいタイミング
これって
その仮説を超えすぎても理解できない
人は理解できない未知の物事を
“恐怖”としておきかえる
さらに
その仮説が
めちゃくちゃ下回りすぎてもぜんぜんダメ

この“バチバチ”
っていう現象が脳のスイッチをおす
その後に
仮説をちょっとだけ更新するっていう
メカニズムをやってくるのがこの映画のすごいところ
って、勝手に思ってます笑
多少のB級感もわざとって思ってます

皆さんどう思いますか?笑

“今年ぜっっっったいに見てほしい作品”