ファルコンヘビー

JUNK HEADのファルコンヘビーのレビュー・感想・評価

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
4.0
映画作り未経験の男が7年という歳月をかけ、
“売れる映画”
というよりは
“ヤバくて面白い映画”
を作ってくれたことに感謝した作品



この作品は
人類は科学が発達し、人類のエゴの成れの果てである遺伝子操作により永遠の命を得る。
そして、その代償に生殖機能を失ってしまう。
さらに、
環境破壊とウイルスにより、地上を手放さなくてはならなくなったところからスタート
そして、
地下を支配し、独自に進化を続けてきた“バケモノ”(マリガン)を調査する為に地下に行き、様々な冒険を
”ストップモーションアニメ”
ようは、パラパラ漫画のように描いている作品


実は初めは少し抵抗があったのですが、
監督が内装業をしていると知り、興味を持ったのがきっかけ
自分も建築の会社をしている為、この2足のわらじがいかに大変なのかは想像できる。


しかし、
本作を見始めると、自分の想像がいかに甘かったのかを思いしらされる。


始まってすぐ造形がアニメーションにより流れ出すと
7年という途方もない歳月の熱量がバシバシ伝わってくる。
そして、
全てに対してのディティールのすさまじさ!!
逆にこれを7年で!!?
と思えるような1コマ1コマどれだけの
時間、手間、思い、
をこめたのかと、心躍らされる
そしてとても贅沢な気分にさせてくれる


物語で繰り広げられる、
”ディストピアな混沌とした
 唯一無二の世界観”
まるで狂気にも似た
造形物やキャラクターたちの出来ばえにも
終始圧倒される


冒頭に出てくる無骨な女性の人形がいるのですが、
人形に対して初めて
“エロい”
と思ってしまった感動も伝えておきます笑



実際のところ、
期待していなかっただけに、
予想以上に脚本もしっかりしていて、ストーリーもきちんと楽しめたのですが、


もはや、
そんなことはどうだっていい!


この

『JUNK HEAD(ジャンクヘッド)』

の1番の魅力は、



映画好きならば1度は夢見る、

“自分で映画を作りたい!”

そして、

“観る人を感動させたい!”

そんな気持ちを想像させてくれ、
夢踊らせてくれるワクワクする映画です!


“作品を観る”
のではなく
“作品を体験してほしい”
映画です!
ぜひとも!