19世紀半ばに実在した活動家にして侵略者、ウィリアム・ウォーカーを描いたパンクな歴史ドラマ。監督はシドアンドナンシーでおなじみ、反骨の人アレックス・コックス。
この作品が制作された背景に、アメリカによるニカラグア侵攻がある。
1987年当時のアメリカの状況が歴史上の人物であるウォーカーの振る舞いにオーバーラップしていく。
今も昔も変わらぬアコギなアメリカのやり方に対して「100年以上前と何にもやってる事が変わらねえな、お前らは！」という痛烈な批判になっている。
以上の様なアレコレを一旦カッコに括っても、炸裂するエネルギーは映画と現実の境目をぶち壊す勢い‼︎
ウォーカー演じるエド・ハリスの狂気を秘めた眼光の鋭さ。歩く姿は古の破壊神の如し‼︎
ジョー・ストラマーの音楽も文句無しにカッコ良い‼︎
捨て身で放たれたカウンターパンチには体重が乗っていて、画面越しの自分にクリーンヒット。完全にノックアウトでございました。
