JIN

ロスト・イン・トランスレーションのJINのレビュー・感想・評価

3.5
サントリーのCM撮影のために来日した俳優と、日本で仕事が入ったカメラマンの旦那にくっついて来た若い妻との微妙なロマンスを描いた映画。
今までこういう風に描かれた日本っていうのを見たことが無かったのでかなり新鮮だった。
終始淡々としたトーンで常に物寂しい雰囲気が漂っていた。
その中にところどころ異文化のおかしみみたいなものが感じられるのが面白い。
マシュー(藤井隆)が出てきたのには驚いたけどね(笑)
ただでさえ言葉の通じない国でひとりぼっちなんて耐え難い孤独感やろうなあって思う。
ほんのわずかな期間とわかっていながらも、寂しい者同士が心寄せ合わずにはいられなかった・・・。
そんな切ない気持ちが胸にじんわり痛い映画だった。
音楽も良かったからサントラも聴いてみたくなった作品。
特にはっぴいえんどの『風をあつめて』が耳に残るねんなあ。

それにしても日本って煙い国だ(苦笑)
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