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従軍慰安婦のmingoのレビュー・感想・評価

従軍慰安婦(1974年製作の映画)
4.1
幻の作品、奇跡のニュープリント。シネマヴェーラには頭が上がらない。己の肉体を将兵に捧げることがお国の為と信じて戦地へ赴いた慰安婦たちの最前線における極限の性を描く感動ドラマ!なんて言うつもりは毛頭なくて、脚本が石井輝男なだけあって辛い戦争中でも楽しく可笑しく魅せるの心底良い。悲惨な中でも常に笑いはそばにある。「この世界の片隅で」的であり、悲劇と喜劇ポテチとチョコレート交互に食べまくって癖になってもうた躁鬱戦争映画の傑作。緑魔子の初っ端の爆発力はもちろんのこと、最強の母性いや母星ウーマン三原葉子のキレキレの演技に、ラストの散り際が美しい誠実ウーマン中島ゆたか、脇を固める小松方正、由利徹、たこ八郎といった個性派俳優たちも見所グンバツ。賛否はあれど映画好きが唸らなきゃおかしやろがい。傑作傑作傑作
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