群青

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTの群青のレビュー・感想・評価

2.9
最新作ジェットブレイクのために何度目かの再復習。


今までのレビューは1.7で正直バカにしてましたが、今回再度観返すと、ちゃんと観れていなかったんかな?というくらいおもしろいと思えた。

確かに主要キャラであるブライアンもドムも出てこない(ドムだけチラッと出てくる)が、親からほとんど見放された高校生(学ランが合わなさすぎて高校生には見えない笑)が自分のアイデンティティを見つける、というすごく良い話になっている。

親から見放され東京という異国の地で戸惑いながら自分の好きを貫けるもの(車とドリフト)を見つけ、それを通して仲間ができていく…紆余曲折はあったが俺はこの東京の地で自分が自分になり得たんだという自信を作って終わる。とても良い青春ドラマだった。

ただし日本が舞台というのが、あまりにもイロモノとしての要素をデカくしてしまっているだけだ笑

一応、メイン脇役に北川景子、その他で柴田理恵、真木よう子、妻夫木聡、千葉真一が出てくるし、高校もかなりそれっぽいが違和感はバリバリ。

2019年のアベンジャーズエンドゲームでも東京の描写は散々だったから今後、多様性の名の下に日本の描写もちゃんとしてほしいと思う。
そのためには日本も日本で映画の誘致をしっかりした方が良い。一応GIジョーの最新作は大々的に誘致したようだが…どうなんだろう…

日本人としてキャストされているキャラの日本語もすごい。全く日本語ではない笑
でもこれはアメリカで公開されるなら仕方がないか?日本人が向こうで英語を喋ると違和感はあるだろう。


しかしながら東京という舞台は、多国籍的な要素で戦っていくというジャスティン・リン監督の戦略の一つとして間違っていないことは明白だ。
今のファミリーを見てみよう。
女性、黒人、ラテン系など、金髪青眼のような明らかな白人のいない(ブライアンがいたんだけどな…)が世界を股にかけて危機を救っているのだ。
今作はそんなシリーズを先取って多様性を取り入れた作品だと言えよう。


何より今作は最新作ジェットブレイクにつながるエピソードとして重要。
長らく当方の心の中でしこりになっていたハン問題の中心であるハンが登場している作品だ。

こいつのせいで…俺の心は掻き乱されていった…笑

ハン問題を語ると非常に話が長くなるので続編のアイスブレイクで書きます笑
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