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モテキのJINのレビュー・感想・評価

モテキ(2011年製作の映画)
5.0
とにかく面白かった!!
ドラマを観てなくても楽しめるけど、観ておいた方がより楽しめる。
映画も恋愛模様と共に新旧J-POPや邦ロックのオンパレードでそのハマリ具合の妙はドラマの時以上。
特にPerfumeの『Baby cruising Love』での森山未來のパフュダンスシーンは本人達とコラボで圧巻!
そして何が面白いってあの葛藤のリアリティー。
自分の過去の恋愛もよぎるよぎる(笑)

森山未來演じる主人公・藤本幸世のモノローグで進行していく部分が多いので、その男の優柔不断さであるとか愚かっぷりというものがよくわかるようになっている。
でも彼と仲良くなる女性達側の気持ちっていうのはハッキリとはわからない。
よって、みゆきや留未子が幸世に惹かれていった理由は前後のシーンの表情なり行動なりで推測するしかない。
まあ人を好きになるのって理屈じゃないし、言葉で説明してしまうのも野暮かもしれない。
一方、同じ男としても魅力を感じにくいこの幸世の唯一応援したくなる要素というのは「馬鹿正直」っていう部分。
だから言わなくてもいいようなことを言ったり、不器用極まりないふるまいをしたり、時には突っ走ってしまえたり・・・がむしゃらに青春してる部分が、おそらく彼を通して自分の中にもある劣等感をくすぶるんやろうね。
誰しも他人と比較して自虐的になったり、卑屈になったりして、前に進むのが恐くなる時がある。
それでも誰かを愛したい、一緒にいたい、抱きしめたい、キスしたい、セックスしたいっていう欲求を消せなくて苦しんでしまうという葛藤。

恋愛ばかりは頑張ればうまくいくっていうもんではないよね。
それでも女って男なんかよりはるかに強いよなあとも思えた。
この『モテキ』もそんな映画(笑)
Twitterが恋愛進行の鍵にもなっていたりしたので、そこが今の時代らしいなとは思った。

それにしても森山未來の演技は素晴らしかった。
いろんな女優さん達とのキスシーンはエロティックで羨ましい限り(笑)
そして、長澤まさみの脚が超綺麗!
現実にはあのビジュアルであの趣味でなんていう女性はなかなかいないと思うけど(笑)
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