みや

ハウルの動く城のみやのネタバレレビュー・内容・結末

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

呪いで老婆にされた少女ソフィーが、戦渦に巻き込まれながら魔法使いのハウルに恋をするジブリアニメ。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔法使いハウルと火の悪魔』が原作。

今まで観てきたジブリ作品の中で、最も胸キュン率が高かった。
主人公二人の年齢層は勿論のこと、そういった描写が他に比べて多い。
それなのに嫌な印象は全く受けなかった。
あくまでも爽やかだし、嫌味が無い。
主人公二人の性格の良さだろうか。
草食なハウルと、芯の強いソフィーの組み合わせは最高だった。
ジブリ映画に出る女の子はみんな強くてかっこいい。
一方で、ハウルのような男性キャラクターは少ないと思う。
弱気で、臆病で、でもそんな彼が愛する人のために頑張る!というのは、2000年代の作品だなあと感じた。

魔法や呪いといったファンタジー設定、現実の戦争に近い空襲や兵の描写など、様々な要素が組み込まれていたが、私にとっては「恋愛映画」という言い方が一番しっくりくる。
後半、戦争に対する強いメッセージがもっと出てくるのかと思いきや、そういった広い方向性へは行かず、たった一人の愛する人の大切な「命」を描いていったのは、ジブリ=壮大なイメージが強かったので意外だった。
こういう表現も好き。
ハウルの「僕は今まで十分逃げてきた」が特に良かった。

マルクルの声が神木くんだとは全く気付かなかった。
子供の頃も知っていたのに、もう忘れていたみたい。
可愛かった。
カカシのカブも可愛い。
呪いが解けた後のイケメンぶりも良かった。
一気に生々しい三角関係が始まるのかと不安になった(笑)。
荒地の魔女の美輪さんもハマりすぎていて凄い。
主役二人の声と演技も雰囲気に合っていて、本人たちの顔が浮かんでこないまま、作品を楽しめた。
保村さんが出演していたのも嬉しい。
みや

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