みや

処刑人のみやのネタバレレビュー・内容・結末

処刑人(1999年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

二卵性双生児のコナーとマーフィーは恨みを買ったマフィアに襲われるが、大怪我を負いながらも返り討ちにする。殺害後すぐに警察へ出頭すると、正当防衛が認められてヒーローのように釈放された。その日、拘置所の中で神から「悪人は殺しても良い」とお告げを授けられたマクマナス兄弟は、法で裁けぬ悪を裁く処刑人として戦うことを決意する。

恐らく3度目の鑑賞。『ウォーキング・デッド』でダリルを好きになってから、また観たいと思っていた。若かりし頃のノーマン・リーダス、かっこよすぎでしょ…。この目に彼の姿を映しているだけで幸せだった。あらゆる所作が大好き。
そして弟だけでなく、お兄ちゃんもかっこいい。ショーン・パトリック・フラナリーさんというらしい。絶対覚えられない。でもかっこいい。
兄も弟もオシャレワイルド系お兄さんで完全に好み。どっちも好き。職場も住所も服装も同じで仲良しなところも好き。
その代わり、二人の細かい性格設定や顔以外で違う部分はいまいち分からなかった。途中で仲間になるマフィアの友達ロッコが恨みのある敵と戦ってピンチの時、ロッコを心配して手助けしようとする弟と、そんな弟を止めて「自分で戦え!負けるな!」と鼓舞する兄、みたいな感じで考え方の違いはちょいちょい描かれるものの、彼らの根っこの部分は掴めなかったから次作で深く知れることを願っている。

演技がかったFBI捜査官のスメッカーもとても良いキャラで好き。自分の推理に酔いしれたり、がっつり女装してテンション上がったり、作戦かと思いきや普通に酔いつぶれたり、破天荒な捜査官で好感を持てた。
彼が推理を披露した後に兄弟たちが実際に体験した事件の回想が入り、それが答え合わせになる。何が起こるのかある程度分かった状態で見るのに、捜査官の推理を聞いて脳内で想像した以上の奇抜さ、スタイリッシュさが毎回あるから毎回興奮した。私の脳味噌の限界を超えてくれる二人が大好き。後半では捜査官の推理と兄弟の事件が同画面内で行われ、臨場感が更に増して良かった。
最終的には敵対関係でなければならないはずなのに互いの存在を認め合うようになって嬉しい。

6丁拳銃のじいちゃんが終盤で一瞬にして仲間になるのは思わず笑っちゃった。おまえ、仲間になるんかい!!宗教は戦いの理由にもなるが、絆にもなるということか。無宗教の私には理解しがたい感情だけれども、そもそも神の啓示で処刑人をやりだしている話なんだから、野暮なことは言わないようにしよう。
神父さんの「宗教を笑うことはたやすい。だが神を心から信じることは難しい」の言葉にハッと気づかされた。信仰心の強い人を私は理解できないからと拒絶することが多いが、難しいことに挑み続けている彼らを馬鹿にするのは止めよう。

BGMがずっとかっこよかった。何もかもがかっこよかった。全てがかっこよかった。大好き。
みや

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