みや

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのみやのネタバレレビュー・内容・結末

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去に出会った女性が語った「この世で最も黒い絵」を探すため、岸部露伴と泉がルーヴル美術館へ行く。

おもえもで鑑賞。ドラマは全話視聴済。ドラマ版とは雰囲気が随分違って戸惑う箇所は多かったが、映画版も面白かった。
一枚の真っ黒な絵の謎を解くミステリでありながら、オカルトががっつり介入してくる。でも、それを何の問題もなく受け入れさせてくれる世界観だから抵抗なく楽しめた。自分の過去だけでなく、先祖の分の罪まで襲ってくる鬼畜設定なのが好き。

美術品のオークションに行ったり、顔料の作り方を実践したり、序盤の芸術絡みの話も興味深かった。ルーヴル美術館の場面は中盤の半分だけで、思っていたより少なかったのはちょっとだけ残念。もっと見たかった。前半は日本・中盤の半分はルーヴルの地下・後半は江戸時代というコロコロと変わる展開のおかげで最後まで飽きることなく、ドラマでは不可能な濃厚さを味わえたのはとても嬉しい。
青年時代の露伴先生役が長尾謙杜くんだったとは!全く事前情報がなくて嬉しい驚きだった。整った顔が凛々しい。
露伴先生が恋愛っぽい雰囲気になるのも衝撃だし、江戸時代の回想になって更に驚愕。「予想外」をたくさん体験させてくれた。

全体的に蜘蛛の登場がかなり多かったのはきつい。かなりきつい。めちゃめちゃきつい。後半の伏線なのだとしても、必要とは思えない場面でも出てくるから困った。

泉君のように純粋無垢のまま、己に恥じるところなく、真っ直ぐ生きていきたい。
みや

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