コーカサス

処刑教室のコーカサスのレビュー・感想・評価

処刑教室(2008年製作の映画)
2.9
ある日、校長室の金庫から全国共通試験の答案用紙が盗まれる事件が発生。
新聞部のボビー (トンプソン)は、好意を寄せるフランチェスカ (バートン)から「真犯人を見付けてほしい」と頼まれ、早速犯人探しに乗り出すと、生徒会長のポール (テイラー)を犯人と断定、スクープ記事にすると一躍人気者となる。
…しかし、ポールには決定的な証拠がなく、犯人ではなかった。
そんな誤報を嘲笑うかのように、真犯人は次の標的として校長 (ウィリス)の暗殺計画を実行すべく動き始める。

学園内で何やら物騒な話だ。
タイトルもあらすじもサスペンスを謳っている。
だが、いざ蓋を開ければ“処刑”はおろか “暴力”も“暗殺”もない、どことなく“漂流”気味?の“教室”を舞台にしたこの学園ドラマは、お世辞にも「いち生徒によるジャーナリズム映画」…などとは到底呼べない学園祭レベルの出来で残念。

それでもウィリスが惚れ込んだ脚本だけあって、ニヤリするラストだけは物語上においてある意味、救いにさえ感じる。

恐いのは元軍人役のウィリスでもタイトルの“処刑”でもなく、いつの時代もどの世代も○○…という教訓だけが残った。

226 2020