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貴族の階段のmingoのレビュー・感想・評価

貴族の階段(1959年製作の映画)
3.9
めちゃヴィスコンティ。森雅之に貴族はシンクロ率120%すぎてあかん笑 二・二六を題材としているが吉村ならでは豪華絢爛な日本美の描き方が流石。ヴィスコンティには及ばないにしても日本の当時の不穏な時代感覚と共に破滅へ突入していく日本の様子をみせてやりたいとも思う。本郷功次郎は可哀想すぎるし、叶順子は珍しくメンヘラカマトト役、華族令嬢の金田一敦子から語る社会派人間ドラマの力作。政治に、色と欲がたんまりと加えられるのだから面白くないわけがない。
全体的にややイロモノ風な新藤兼人脚色ではあるが、メロドラマ的要素と時代の空気が見事にマッチした傑作。
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