彦次郎

少年の彦次郎のレビュー・感想・評価

少年(1969年製作の映画)
3.7
日本各地で当たり屋を繰り広げる一家のロードムービー。実際にあった事件を基にしているようです。
2021年には犬に噛まれたとして金品を要求する「噛まれ屋」なる職業が脚光を浴びているようですが時代的に遥かに前に先駆けたテーマとなっております。
当たった金で豪勢な旅館に泊まり飛行機を使う大尽ぶりですが何処に行っても学帽というスタイルは徹底しています。子どもに当たり屋させる冷酷非情な両親と思っていると案外邪険に扱ってもいないのは意外でした。
北の大地での少女との巡り合いや銀世界での弟とのやりとりの寂寥感、親を庇おうとする健気さが感動的と通ぶりたいですが、眼鏡母親の妙な色っぽさが1番印象的でした。
彦次郎

彦次郎