自己満足点 45点
「生涯にただ1度の恋」
それをやるなら、それだけをやった方が良かったのでは?
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玉木宏と宮崎あおい主演の恋愛映画。
二人とも若いですね!
どちらも名俳優と名女優としてなっていますが、個人的にはこの二人は朝ドラの「あさがきた」を思い出します(朝がきたではカップルでは無いですが)。
個人的に宮崎あおいは大好きな女優でして、若い時の彼女を久々に見たかったので観た次第です(笑)
しかし、この映画は好きにはなれません。
女性たちからはこの映画評価が高いので、否定的意見を言うのは少々勇気がいるのですが、それでも正直に話したいと思います。
ですが、まずは好きだった点から。
この映画は、主人公の誠人が写真が趣味で立ち入り禁止である森の風景が出てくるのですが、そこの風景描写が良かったです!
森の中に湖があったり、鳥がいたりして、木漏れ日等が綺麗に映されているので、そこに玉木宏と宮崎あおいがいて本当に写真映えする光景でした。
そして、宮崎あおいは本当に可愛い!
演技自体は少し大袈裟なところもあるのですが、不思議とそんなに気にならなかったです。
基本的にこの映画では眼鏡を掛けていいてその時も可愛いですが、とあるシーンで眼鏡を外します。その時が凄く可愛くて、その時だけしばらく映像を停めてました(笑)
やはり彼女は名女優です!
主題歌も良いですね。
大塚愛の恋愛写真で元々好きな曲ですが映画自体にも合ってると思います。
でもやはり好きじゃないところが多かったです。
まずは主人公の誠人を演じた玉木宏です。
先程も書いたように玉木宏自体は良い俳優だと思うのですが、この映画の演技は微妙でした。
彼はどちらかと言うと豪快な役だったり人付き合いが上手い役の方が合ってるし顔も二枚目なので、誠人の引っ込み思案な感じが全然合ってなかったです。
どうせなら小出恵介と役をチェンジした方が良かったのでは?
あとは、登場人物は誰一人として好きになれませんでした。
基本的に主要人物は玉木宏演じる誠人と宮崎あおい演じる静流、そして黒木メイサ演じるみゆきくらいで、あとの小出恵介や青木崇高はそんなに出てこないので正直どうでも良くなります。
誠人に関しては最初は人付き合いに奥手な感じが自分に似てるので良かったのですが、映画が進むにつれて嫌いになりました。
いくら奥手だからとは言えども、静流の事が好きなのかみゆきが好きなのかはっきりしないし、にも関わらず双方の気持ち(特に静流のこと)を考えない行動も多く目立ったので「何なんだこいつ」と思ってしまいます。
なのに、そんな誠人の事を誰も責めもしないのでどんどん違和感が出てきてしまいます。
静流については決して悪くはないのですが、彼女の秘密については非現実的なのでリアルさ重視の自分としては少し気持ちが離れてしまいます。
静流が誠人を思う仕草や表情は宮崎あおいがかなり引き出せていたので良かったと思うのですが。
あと、この映画は数年後のニューヨークの場面が出てくるのですが、その風景自体は良いのですが、ぶっちゃけニューヨークである必要性は無いからかそこまで良いとは感じず、悪くはないけど良くもないです。
また、この映画で一番引っ掛かったのは誠人の奥手さからの脱却を描きたいのか静流の成長物語を書きたいのかがいまいちよくわからず、それがどちらも中途半端に感じてしまいました。
どちらも描きたかったのかもしませんが、個人的にはリチャード・リンクレイターの「ビフォア」シリーズくらいシンプルな方が好きです。
どちらかと言うとこの映画を「メタファー」を重視したり、「おとぎ話」として観るべきだったとは思うのですが、自分はやはりストーリーのリアルさを重視してるので、リアルな実写の恋愛映画に人間に対して非現実的な部分を持たせてほしくはありません。
なので、自分はこういった映画に向いてないと感じました。